中国語講座
 
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中国語漢字(かんじ)について

表意文字の一つ。もと中国で、中国語を表記するためにつくられたが、のち、朝鮮、ベトナム(安南)その他周辺の諸国に伝わり、それらの諸国で使用されて、日本の平仮名・片仮名のような文字を派生したり、西夏(せいか)文字、契丹(きったん)文字、女真(じょしん)文字などの文字に影響を与えたりした。

ベトナムでは、漢字に基づいた独特の文字「字喃(チュノム)」を発明したが、19世紀にフランスの植民地になって以後、ローマ字化が進んで、その文字は廃れてしまった。

朝鮮では漢語の流入も多く、漢字が正式の文字・文語として長く使用され、古くは漢字の訓読や漢字に基づいてつくられた吏読(リト)、さらには日本の片仮名に類する訓点なども使用されたが、近時に至って、北朝鮮では、1949年に漢字が全廃されてハングルのみとなり、韓国(大韓民国)でもハングル化の傾向が著しい。

中国本土においても、中華民国革命前後から国字改良運動がおこったが、中華人民共和国になって以後、1955年1月に「漢字簡化方案草案」が公布されて、字体の簡略化が行われ、その政策はその後もさらに推進されている。

さらにまた、1957年には、漢語音(ピンイン)(中国語のローマ字綴(つづ)り)方案が公布され、漢字の旧字体は、現在では台湾と、韓国、日本の一部とだけに限られて行われる状態となった。

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